今回は実際に家でムシを飼うとき、そのセッティングの仕方について説明していきます。
まずは用意するものを。
前回の記事にも書きました。
ケース、マット、昆虫ゼリー、樹皮(小枝)です。
それと・・・。
ムシ本体。
今回はニジイロクワガタ達に協力してもらいました!^^
まず、ケースに仕切り板をセットします。
※商品によっては、仕切り板がない場合もあります。
次にマットを入れていきます。
どれくらい入れればいいのか?と迷う時もあります。
だいたい3~5cmくらいの厚さになるまで入れて下さい。
これくらい。潜れる深さまで入れることが重要です。
マットを入れたらムシの足場となる、樹皮や小枝を入れます。
とりあえず、どんな場所でムシがひっくり返っても起き上がれるような配置にすればオッケーです。
足場を入れたらゼリーを投入します。
今回はこのゼリーを使用します。
ヒトが食べるものと同じく表面のフィルムを剥がして投入してもよいですが、ムシがほじくり返してバラバラにし、ケースがすぐ汚れてしまうことがあります。
そこでカッターなどを使い、フィルムを剥がさず十字の切れ込みを入れます。
ちょっと見づらいですがこんな感じ。
こういった工夫をするだけでケースの汚れを抑えることが出来ます。
そしたらケースに投入。
こんな感じ。
そして最後にムシを投入します。
これで完成!!!
ケース側面に♂♀のマークなどを書いておくと、どっちの区画にどれを入れたか忘れる、といったことも防げます。
前のケースよりもだいぶ広くなり、ムシも嬉しそうです^^
あ、そうそう、フタを閉めるのも忘れずに!笑
買ってきた種類によっては仕切り板をつけると狭い!ということがあります。
クワカブ問わず、90mm(9cm)以上の大きさがあるものは仕切り板を付けないほうが良いでしょう。
次はこの子に協力してもらいます・・・。
比較対象になるものが写ってないと、大きさがイマイチ分かりませんね・・・。
パラワンオオヒラタクワガタといいます。東南アジア産のクワガタです。
この子は104mm(10.4cm)ありますので、仕切り板はないほうが良いです。
セットするとこんな感じ。
サイズに比例して大食漢なので、ゼリーも2個入れておくとよいでしょう。
お次はこの子。
コーカサスオオカブトムシです。こちらも東南アジア産。見るからにデカそうです笑
サイズは110mm(11cm)あります。
セットするとこんな感じ。
ただ「飼育」し鑑賞するだけならば、これで全く問題ありません。
ケースは温度変化が少なく、且つ直射日光の当たらない場所に置きましょう。
で、セット後のメンテナンスですが・・・。
ゼリーは食べ終わったら、またはカビが生えたら交換するというスタイルで問題ないです。
また、クワカブも当然排泄行動をします。
が、うんちではなくおしっこをします。
犬がやるように、後ろ脚を上げてシャーッと笑(本当です、注意深く観察していると様子を見ることが出来ます。)
エサ交換だけしてほうっておくと、ケースの側面がおしっこで汚れてきたりしますので、汚いなぁと思ったらムシやマットなどを全て出し、ケースを洗いましょう。
また、エサの食べこぼしや排泄物により、マットも汚れてきます。
ちょっとマット濡れすぎじゃない?と感じたり、ニオイが気になってきたら全て新しい物に交換しましょう。
ムシを長生きさせるコツの一つは「清潔を保つこと」です。
ヒトやその他の生き物と全く一緒!ですね^^
次回は「繁殖(ブリード)」を視野に入れた飼育セットの仕方について説明していきますね。